「フリーツアーは事前に攻略方法を考え、合理的な日程を組まなければならないだけでなく、交通、宿泊、観光地、食事など日程の各段階に頭を悩ませなければならず、わずらわしい上に手間もかかる」。河南省鄭州市に暮らす張慶宇さんは休みに家族をつれて海南省にレジャーに出かける予定で、現在、同省行きの団体ツアー商品をいろいろ調べている。
携程関係責任者は、「多くの観光客が団体ツアーを好まなくなったのは、このサービスモデルを望まないということではなく、一部の商品に日程、宿泊、集団での食事、ツアー、サービスの規範などで問題点があり、観光客が尻込みしてしまうからだ。若者のニーズに合致し、配慮の行き届いた、便利で、自由度の高い団体ツアー商品なら、若者にも自ずと受け入れられるようになる」と述べた。
張さんのようにあれこれ攻略方法を考えるのが面倒くさいから団体ツアーを選ぶという人は実に多い。携程の旅行ビッグデータによると、2019年上半期に団体ツアーを利用した観光客のうち、80後(1980年代生まれ)、90後(1990年代生まれ)、00後(2000年代生まれ)の若者が約半数を占めた。卒業生向けに設計された旅行商品では、ネットで人気の「卒業旅行ツアー」や若者と両親の海外旅行向けの「プライベートツアー」などが、今年のダークホース的存在として人気があり、昨年の2倍以上の申し込みがあるという。業界関係者は、「この年代の人々が団体ツアーを選択する主な理由は、安全、わずらわしさからの解放、価格の安さだ」と分析する。
団体ツアーがますますファッション化・個性化していることも、若者を引きつける重要な原因だ。前出の張さんは、今の団体ツアー商品が昔とだいぶ違うことを発見した。携程プラットフォームにはアトランティス三亜に1泊するプチぜいたくツアー、三亜亜竜湾熱帯天堂森林公園のガラスの桟道などのネットの人気スポットをめぐるツアー、漁港や海に出かける小規模ツアーなどもあり、非常に魅力的だ。
产品凸显个性化品质化
携程旅行ルート事業部海南エリアの黄文忠ゼネラルマネージャーは、「半分自分で組み立てるツアーや現地でオプショナルツアーに参加する団体ツアーが引き続き市場で大きなシェアを占め、主に中高年を主体にした低価格団体ツアーのニーズが低下を続け、次世代消費層が徐々に市場の中心になるのにともなって、質の高いツアー、内容の深いツアー、小規模オーダーメイドツアーなどの高級旅行商品のニーズが急速に高まっている。携程の海南省にある営業所では、80後と90後がすでに消費の中心で、この年代の人が両親を連れて、または数家族でグループを作り、それぞれのニーズに基づいて団体ツアーの日程や特徴を問い合わせに訪れ、申し込みの決定をしている」と話す。
多くの旅行会社が市場のトレンドを急速にキャッチし、団体ツアー商品の調整を進めている。朝はゆっくり寝ていたい若者向けに、早起きする必要がなく普通の時間に起きればよい団体ツアー商品が登場した。高級ホテルが好きな人には、豪華なツアーが用意されている。トレンドを追いかけるのが好きな若者には、ネットの人気スポットをカバーした商品が人気だ。ニッチな観光スポットでひと味違った体験をしたい人をターゲットにした豊富で多彩なディープツアーやオーダーメイドツアーも次々打ち出されている。
新鮮さと面白い旅行体験を追求する若者からみると、団体ツアーにはさらに魅力的なポイントが必要だ。そこで若者の個性化・細分化する深い旅行体験へのニーズに応えるため、多くの旅行商品に特色ある体験型活動が組み込まれるようになり、セーリングボートに乗る、ネットの人気スポットに行く、新しい楽しみ方に挑戦するなどがある。若者の相互交流のニーズに応えるため、パーティー、野外クッキング、ボードゲームなどのグループ活動を組み込んだ団体ツアーもある。
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