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中国初の本格的AAAゲームとなるアクションRPG「黒神話:悟空」が今月20日にリリースされると、瞬く間に世界中のゲーマーの間で話題となり、登場する数多くのシーンも注目を集めている。公開されている情報によると、同ゲームには中国の景勝地36ヶ所が登場し、そのうち27ヶ所が山西省の景勝地となっている。
山西省のあるゲーマーは、「フランスの『刺客』、北欧の『戦神』、日本の『武士』を操作するゲームをしたことがあるが、中国の要素が詰まったゲームでヒーローを操作して、オリジナルの物語を作りたいと、心の中でずっと願っていた」と話す。「黒神話:悟空」は、中国の「四大奇書」である「西遊記」を題材にしており、中国の神話を背景にしたアクションRPGで、感情表現を通して、東洋美学の特色溢れる伝説のヒーローを甦らせている。
現在までに公開されている情報によると、「黒神話:悟空」には、四川省の安岳茗山寺、重慶市の大足石刻、浙江省杭州市の霊隠寺、浙江省麗水市の時思寺など中国全土の景勝地36ヶ所が登場する。古代建築物ファンがすでに気付いているように、山西省にある大同市の雲岡石窟や華厳寺、忻州市の佛光寺や南禅寺、朔州市の崇福寺や応県の木塔、晋中市の鎮国寺や双林寺、臨汾市隰県の小西天や洪洞県の広勝寺、晋城市の高平鉄仏寺、陵川県の西渓二仙廟、沢州県の玉皇廟など、同省の景勝地27ヶ所が含まれていることは注目に値する。ゲームに登場する古代建築物の実物を見学したというネットユーザーは、ソーシャルメディアでそれらを続々とシェアしている。
山西省は、「中国古代建築物の宝庫」と称されている。データによると、2023年の時点で、山西省にある古代建築物は2万8027ヶ所。うち、元代(1271-1368年)以前の木造建築物が495棟で、中国全体の85%を占めている。中国で現存する唐代(618- 907年)の建築物は3棟だけで、その全てが山西省にある。明代(1368-1644年)や清代(1644-1912年)の建築物となると、その数は非常に多くなる。第3回全国文化財調査のデータによると、山西省にある全国重点文化財保護単位は中国で最多の531ヶ所で、中国全体の10.5%を占めている。
「黒神話:悟空」がリリースされた20日、山西省の旅行の検索回数が目に見えて増え、山西省旅行が大ブームとなる様相を呈している。
オンライン旅行会社・携程旅行のデータによると、20日0時から12時にかけて、山西省の検索回数が、前日比で10%増になった。大同や朔州といった都市の検索回数は前週比で2割以上増えた。また、今年の夏、寺院景勝地の前売り入場券の人気も目覚ましい成長を見せており、隰県の小西天を見ると、前年同期比で236%増と、激増している。
ソーシャルメディアを見ると、海外のネットユーザーの間でも「黒神話:悟空」は大きな話題となっており、「このゲームは視覚の祭典だ」と絶賛し、中国の神話は素晴らしいと高く評価する声や、「このような文化を見ると、関連する神話に対する理解を深めたいという好奇心がくすぐられる」といった声が寄せられている。
「黒神話:悟空」は、中国各地の名所旧跡をスキャンしてデジタル化し、アニメモデリング処理を通して、ゲームの中に組み込んでいる。そして、リアルな映像の世界に入り込んだ多くのゲーマーが、こうした要素の背後にある文化や実際の所在地、現状などについて理解を深めたいと強く願うようにもなっている。
あるゲーマーは、「ゲームのインパクトは想像を絶する。これは文化を伝承するゲームのスタイルの一つだ。2020年のゲーマー向け内部テストから今回のリリースまで、この偉大な国産アクションRPGにずっと注目していた。リアルに再現されている各シーンが一番印象深く、次元を超えて古代建築物に息を吹き込む方法の一つだ」とした。(編集KN)
转载自「人民網日本語版」
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